必要人数 | 3人 |
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必要時間 | 30分 |
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作品内容
今を去ることはるか昔、あるところに野蛮の王がいた。
野蛮な王の知識のなかに、大衆闘技場というものがあった。そこにおいて罪は罰せられ、徳は報いられるのだ。ー公平にして、清廉潔白な賭によって。
ひとりの臣民が、王の興味を引くほどにも重大な罪に問われると、貼り札が出される。しかじかの日に、王の競技場において、被疑者なにがしの命運は決する、と。
人々が桟敷席に集結すると、王は臣下に取り巻かれ、闘技場の一画にしつらえた一段高い玉座に着いて、合図をする。するとその真下の扉が開き、被疑者である臣下が円形劇場に出てくる。
退路は断たれ、正面にはまったく同じ形の隣り合う「ふたつの扉」。
その扉までまっすぐ歩き、一方を開くのが、審理に付された人間の義務であり、特権であった。
どちらの扉でも、望むままに開けてよい。いかなる手引きも干渉もなく、先にも言ったように、公平にして公正な賭に委ねられるのだ。
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