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作品内容

―――。

そのウィルスが、どこに行き、誰が手に入れ、何に使われるのか?

研究者にとって、それらは些末な事だ。

奴らは皆、ベクトルこそ違うが、一様に狂っている。

見つけ、生み出し、改良し、調べ、実験する。

それさえ出来れば、他はどうだっていい。

その繰り返しの果て、ついに完成させてしまう。

「ゾンビウィルス」

こいつに感染した人間は感染から数時間で、思考が止まり痛覚を失い体が腐り始め仲間を増やすためだけに動く。

……そう、ゾンビになるのだ。

五人の研究者たちは、それぞれ様々な感情ではあったが、手を取り合って喜びをわかちあった。

事態が急変したのは、次の日の朝。

「ゾンビウィルス」を閉じ込めたカプセルが消えていた。

地図には存在しない極秘裏の研究所、研究内容の危険性の高さからも、ここには五人しか立ち入ることが出来ない。

犯人は間違いなくこの内の誰かだろう。

最初に切り出したのは、長命ムテキだった。

「明日には偉い奴らが来る、どうせすぐに犯人は見つかる。ここから出ることも出来ない、放っておこう」

「ムテキ……それはできません」

マザーフェイスが長命ムテキの話に割って入った。

「ゾンビウィルスは、私が生み出したかわいい子供なのです。犯人はすぐに見つけて殺しましょう?」

「私"たち"のだろ!!てめぇーひとりが創った訳じゃねぇーんだ!殺すぞ!!

……失礼。そうね、マザーの意見に同意するわ。犯人は見つけて反省させる、ちゃんとしなきゃね」

神代サイカが澄ました顔で、そう言う。

「どうせなら犯人で実験しようぜ!ムテキは抗体をすぐ作るから、本当の意味での調査は出来てないしなぁ~」

夫丈ジョーは嬉しそうだ。

「なんだって良いし、もう完成したものに興味はない。それに、僕にかかればすぐに見つかるよ」

ギョウ・ヲコタルナが、静かにそう言った。

こうして、あなたたちは消えたゾンビウィルスを探すことになった。

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