価格ごとに、マーダーミステリーを探せます。

LYCAN
中世、ヨーロッパ。「除け者村」と呼ばれる人里離れた山間の村で、突如として殺人事件が起こった。殺された村長は、この村の歴史を古くから知っている唯一の人間。容疑者は数少ない4人の年若い村民と、昨日この村を訪れた旅人のみ…。 【旅人】は村に来た理由どころか性別さえも分からない。 死体を検分した【神父】はこの村に不釣り合いな教会に住んでいる。 その妹である【村娘】は高齢の村長を世話していた人間。 【遊び人】は村長の孫で、もっとも近い存在故か喧嘩も多かった。 【羊飼い】の羊が最近獣に襲われているのは何か関係があるのだろうか… 教会に集まった5人は、事件の真相を突き止めるために捜索を開始した。その胸に各々の重大な秘密を抱えながら…。

Smoker’s Panic
自然豊かな山荘へBBQを楽しみに来た三人の女子大生。 ところが、ご多分に漏れず麓へと続く道は通行止め──クローズドサークルが出来上がり、彼女らは一晩この山荘に閉じ込められることとなる。 「あかん、コナ○やったら人が死ぬ展開や」 「言ってる場合か、事件ならもう起きてるよ」 「そうよ、大事件よ、いったいどうするの!」 沈黙の一瞬に、セミの鳴く声がどこかむなしくこだまする。 一人は天を仰ぎ、一人は力なく首を振り、一人は嵐のように叫んだ。 山から下りられないってことは──と。そこで言葉を切り、そして、この世の終わりのような表情を浮かべこう続ける。 「──それじゃあいったい、どうやってタバコを買いに行くのよ!」 そう──三人はもれなく、超のつく愛煙家なのであった。

幻想のマリス
白い壁と天井、長い廊下。 透明な硝子、白衣を着た大人たち、冷たい視線。 無機質な部屋、四つのベッド。 ……マリス先生。 ―――子供たちの世界は、それが全てだった。

あやつり人形の呪い
悪意に満ちた巨大な人形が、腕を振り下ろす。 そいつの爪先よりも小さな人間たちが、下敷きになり潰された。 ―――いや。 白い服を着た女が手のひらを前にだす。そこに見えない壁が貼られたかのように人形の攻撃を防いでいた。 剣を持った男が鮮やかにそれを振るうと、人形の腕が切断され、落下する。 それと同時に、杖を携えた男が手を広げた。 「……燃えろ」 静かにそう唱えると、人形の全身が燃え上がった。 巨大な人形は、灰となり消えていった。

白殺し type-K
【白殺し(しろころし)】 [名] 藍染の最初の工程で得られる、きわめて白に近い藍色。わずかに青い白色。 東京郊外にある男女共学の美雲(びうん)高等学校の華、国府田 真白(こうだ ましろ)は眩しすぎた。 学園の生徒会長で弓道部主将の彼女は、全国大会でのめざましい成績や学力テストトップクラスの実力など、まさに才色兼備・文武両道を地で行く美少女だった。 そんな真白を羨み、妬み、恨み、「あなたさえいなければ」と願う七人の女子高生。彼女たちは、校外活動で偶然にも同じグループとなり、お互いが真白を疎ましく思っていることを知った。 誰かが一言つぶやいた「死んでしまえばいいのに」という他愛もない言葉と、ふとしたことから手に入れた凶器により、七人は真白の殺害計画を立てることとなる。こうして七つの小さな悪意は一つの大きな悪意へと変貌した。 決行予定日は夏休みの始まる初日、7月28日。のはずだった… しかし最終登校日の7月27日に真白の死体が発見される。裏切ったのは誰? このうちの何者かの行動で計画の歯車は狂いだしていく。 だが、そんな中でも、みな心の奥では思っていた。 眩しすぎた あなたは さようなら

あの夏のアンタレス
気がつくと私たちは銀河鉄道に乗っていた。 きらめく星の間を駆け抜ける列車に乗っているのは、学園祭の日に殺されたはずの少女と4人の関係者たち。 少女は殺された日の記憶を失っている。 銀河鉄道が進むごとに、取り戻されていくあの日の記憶と隠された真実。 登場人物同士の対話を重ねることで絡まる謎をほどき、真のストーリーを見つけ出す朗読劇型ミステリー。

ブラックナイトスレイヴ
ここはとある一部上場企業のオフィス内。 大型案件の納期が直前に迫ったこの日、プロジェクトメンバーたちは、今日も夜遅くまで仕事に勤しんでいた。 そこで、机の上で突っ伏して死んでいる課長の姿が発見される! これはもしかして……過労死? 社員たちの、醜い責任の押しつけあいが始まる!

箱庭の観測者様へ
―――。 君の好きな〇〇は? 君は〇〇のことをどう思う? 君は、 誰かを●さなければ自分が●されるなら、どうする? 「本当の君と出会えるマーダーミステリー」

詐欺師とロープ
総資産500兆円、日本一の大金持ち、後沢(うしろざわ)の死体が、 彼の屋敷の書斎で昨夜、首を吊った状態で発見された。 死因はロープによる縊死または絞殺。 3人の容疑者たちが、屋敷の一室に集められている。

人類最期のみなさまへ
ハローハロー、旧人類のみなさま、いかがお過ごしですか?」 そんな調子はずれの挨拶を冒頭に据えて、新人類代表を名乗るアーシュ・ウルゴアの手紙は始まった。そして、手紙と共に我々5人のレジスタンスの幹部のもとへ送られてきた箱の中には、レジスタンスの代表ユークリウス・ノアのバラバラにされた肉体が入っていた。 新人類に囚われた人類の解放作戦を控えたいま、我々レジスタンスの心を折るにはこれで十分だった。 新人類とレジスタンス、その戦いの発端は70年前に遡る。巨大な宇宙船に乗って地球に現れた新人類を名乗る彼らは、この地球を明け渡せと要求してきた。もちろん、そんな要求を呑めるわけがない。しかし、彼らはこちらが要求に応じないと見るや否や人類の虐殺を始め、人類は四半世紀もしないうちに70億人から数1000万人へと数を減らしていった。 外見だけなら彼らは私たち人類とは何ら変わりがない。しかし、彼らは私たちを虫や家畜と同程度にしか見ていない。尊厳を保ったまま戦いのうちに死ねるならまだ良い方で、彼らに捕まればペットの獣たちの玩具にされることも少なくなかった。そうして、消耗すれば後はバラして餌にする。 現在その総数を地球全体で17万人程まで減らした人類のうち、彼ら新人類に囚われているのが約13万人。残りの約4万人ほどが彼らの支配から逃れ各地で集落を作り暮らしている。そして、その4万人のうち約7,000人ほどが人類解放を目指して戦うレジスタンスの構成員として活動している。 だが、レジスタンスの代表ユークリウス・ノアが影武者を立てていることを知る人物はここにいる幹部の5人のみ。そして、この箱の中に詰められていた遺体は紛れもなく影武者ではないユークリウス・ノア本人だった。 幹部5人の中に裏切り者がいる。 それは明らかだった。そうでなくては、普段レジスタンスとは無関係の人物として隠れ暮らしているユークリウス・ノア本人がピンポイントで狙われ、殺され、こうして幹部の元へ送り届けられる理由の説明がつかなかった。

始まりと終わりのマスコット
人はそう呼ぶ「始まりのマスコット」。 そいつの名前は、夕鳶ハジメ(ゆうとび はじめ)。 CM出演数日本1位、契約企業数日本1位、関連商品即日即売、推定年棒30億超え。 いまや、日本で一番有名な人物だが……夕鳶ハジメの名を知る者は誰もいない。 「おこおこー!イバラユーギだぞー!」 着ぐるみを纏い、可愛らしく跳び跳ねる謎のマスコットキャラ。 そう、夕鳶ハジメは、このマスコットキャラ「イバラユーギ」の"中の人"だった。 自身で考えたマスコットキャラが動画サイトで爆発的に人気になり、気付けば日本一有名なマスコットキャラになっていた。 それを皮切りに、個人制作のマスコットキャラが大人気に。 今やそれらはマスコッターと呼ばれ、さまざまなイベントなどに出演する時代を象徴する職業である。

魔女の聖餐式
その館に入ったものは呪われて死ぬ との都市伝説がある古い洋館 そこは魔女館と呼ばれていた