白殺し type-K 5/5 (1)
【白殺し(しろころし)】 [名] 藍染の最初の工程で得られる、きわめて白に近い藍色。わずかに青い白色。 東京郊外にある男女共学の美雲(びうん)高等学校の華、国府田 真白(こうだ ましろ)は眩しすぎた。 学園の生徒会長で弓道部主将の彼女は、全国大会でのめざましい成績や学力テストトップクラスの実力など、まさに才色兼備・文武両道を地で行く美少女だった。 そんな真白を羨み、妬み、恨み、「あなたさえいなければ」と願う七人の女子高生。彼女たちは、校外活動で偶然にも同じグループとなり、お互いが真白を疎ましく思っていることを知った。 誰かが一言つぶやいた「死んでしまえばいいのに」という他愛もない言葉と、ふとしたことから手に入れた凶器により、七人は真白の殺害計画を立てることとなる。こうして七つの小さな悪意は一つの大きな悪意へと変貌した。 決行予定日は夏休みの始まる初日、7月28日。のはずだった… しかし最終登校日の7月27日に真白の死体が発見される。裏切ったのは誰? このうちの何者かの行動で計画の歯車は狂いだしていく。 だが、そんな中でも、みな心の奥では思っていた。 眩しすぎた あなたは さようなら