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作品内容
深い森を進む貴方の横を涼しい風が通り抜ける。空には綺麗な満月とたくさんの星が輝いており、その光を遮るようにカラスが飛び回っている。一歩を踏みしめる度に、生きていることを実感し嫌気がさしてくる。
森に潜って小一時間。ようやく私達の「死場」が見えてきた。生きることに疲れ、死を求める6人の男女がこの森、「黄泉の森」に集まった。「死場」は大きな館で「面(おもて)の館」と呼ばれる。名も姿も知らぬ主催者から渡されたそれぞれの面をつけて、6人はそれぞれの足で山奥の館にたどり着いた。この館で6人は最後の夜を過ごす。用意された晩餐を揃って口に運ぶが、誰一人喋る人間はいない。重い空気のままそれぞれの部屋へ戻り、人生最後の睡眠をとる。
夜が明け、カラスたちに変わりスズメの囀りが聞こえる。覚悟を決めて部屋の戸を開け、階段を下り、目の前にあったのは自身を死に至らしめる毒ではなく、“今日死ぬはずだった”男の死体と割れた狐の面だった。
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