『マーダーミステリー』――演じる推理小説の世界へ、ようこそ。
マーダーミステリーとは、ミステリーの登場人物になりきって推理するトークゲームです。

推理して犯人を導き出したり、個別に与えられたミッションをこなしたり、犯人の役として、真相を隠して逃げ切ることを目指したり――。

シナリオによって、楽しみかたはそれぞれ。

結末を知ってしまうと二度と遊べない、一生に一度しか遊べないゲーム。

このサイト、謎ナビゲーションでは、そんなマーダーミステリーのシナリオをご紹介しています。

お肉屋さん

焼き信長まだ評価がありません

天正十年六月某日、夕陽が間も無く沈む頃。織田信長は本能寺で夢を見た。 燃え盛る寺の本堂、炎の爆ぜる音とは別に聴こえる兵どもの怒号。そして視線を下げると、今にも自身の腹を裂こうとする己が手に握られた刀。 あまりの悪夢に信長は飛び起きる。頬に当たった炎の熱気も、腹に接した刀の冷たさも、あまりに現実味を帯びていた。 「これは、この後起こることか」 そう判断した信長は寺の住職を呼びつける。 「今すぐ儂の替え玉を本堂へ用意しろ。そうだな、三人は必要だ。連れてきている小姓はみな儂に忠誠を誓っているし、すぐに集まるだろう」 時は過ぎ、夕陽が沈み辺りが暗く闇に閉ざされる頃。本堂には六人の人間が集っていた。 皆を本堂へと呼びつけた住職一人を除き、残りの五人はみな織田信長〝らしい〟出で立ちをしている。皆がみな、自身こそが織田信長だと言い張った。 集まった信長の中で一番信長っぽい信長、羽織の色が他の信長と違う信長、他の信長と比べてちょっと太っている信長、頭髪がない信長、……死んでいる信長。 「死んでいる!」 なんという事だ!織田信長が一人、死んでいる!!!
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