
バレンタイン・シャッフル
ここは私立キノコ学園 中高一貫校だ。 今日は2月14日。 3年生は受験対応で基本的に休みのため、登校してくる人は少ない。 それぞれ図書館や体育館から教室に戻ると、みんなのカバンが開いて床に散乱して、カバンの中の大事な包みと中身が散らばっていた。 散らばっていた中身は、そう今日は2月14日。 バレンタインデーのチョコだ。 しかし、すべて見た目は偶然にもまったく同じチョコレートだ。 そこへ森中先生が入ってきた。 それぞれが顔を見合わせる。早く大事な自分のチョコレートを回収しなければ。 わずかに残った証拠と各自の証言を元に自分のチョコを回収するための議論と推理が始まった。