
ゲームマーケット2020大阪殺人事件
国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」。ボードゲーム製作サークル「ゼロワンゲームズ」は、ゲームマーケット2019春に初出展した「バッティング・インフェルノ」がゲームマーケット大賞を受賞、一躍人気サークルとなった。 今回のゲームマーケット2020大阪でも、期待の新作「ラストレガシー」が、持ち込んだ300部が完売する人気だった。 ひとつ目の事件がおきたのは17時の閉会時だ。販売ブースの机の上に「ゼロワンゲームズは盗作」と書かれたメモが見つかる。メンバーの間に不穏な空気が流れるが、それに触れる者はいなかった。 ホテルに到着し、18時にチェックインを済ますと、メンバーたちはそれぞれの部屋へ入る。1時間後の19時、打ち上げに行くため1階のロビーに集合するが、グラフィックデザイナーの四葉が来ない。スタッフに頼んで705号室を開けてもらうと、そこには、電気スタンドのコードで首を絞められた四葉の死体、そしてその手元にはあのメモがあった。 警察の現場検証が行われ、ホテルの一室で待機する間、誰ともなく、疑問が漏れる。 「四葉を殺したのはだれだろう?」